私は生活保護を辞めたいと思っても、
すぐに辞めることはできませんでした。

生活保護を辞退したとき、
私は「辞退」という言葉の意味も、
辞める流れも、ほとんど何も知りませんでした。

それでもあのときは、
ただ「辞めたい」
その気持ちだけで動いていました。

辞退なんて言葉知らなかった

最初から、
辞退という言葉を知っていたわけじゃありません。

とにかく「辞めたい」
ずっとそう思っていました。

簡単に辞められると思っていたし、
自分の意思で、すぐに辞められると思っていました。

感情だけが先走ってて、
どんな手続きがあって、
どんな流れで辞めるのかは何もわかってなかった。

でも、何も知らなかったからこそ、
辞めたい気持ちだけを、
ずっと持ち続けていられたのかもしれません。

守られてる安心は、確かにありました。

でも同時に、
自分で決められない息苦しさもずっと感じていました。

ケースワーカーに辞めたいと伝えた

やっと、働ける環境が整った。

生活保護を受け始めたときから、
働けるようになったら辞めるつもりでいました。

その気持ちは、
受けてる間もずっと変わらなかった。

でも、
ケースワーカーに「辞めたい」と伝えたときに、
返ってきたのは「はい、わかりました」ではありませんでした。

私はもう働き始めていました。

でも、まだ働き始めたばかりで、
収入が安定していたわけじゃありませんでした。

まとまったお給料も、
まだ受け取っていない時期でした。

ケースワーカーからは、
まだ辞めない方がいいことや、
本当に生活していけるのかという話をされました。

収入がまだ安定していなかったので、
この先、本当に生活していけるのかを
確認されました。

それでも当時の私は、
働けるようになったんだから、
もう生活保護を辞めたい。

その気持ちが強くて、
辞めるという意思は変わりませんでした。

初めて「辞退」という形を知った

「辞退」という形になると聞いたとき、
正直よくわかりませんでした。

私はただ、
「生活保護を辞めたい」と伝えれば、
辞められるものだと思っていました。

でも実際には、
その場ですぐに辞められたわけじゃありませんでした。

ケースワーカーと話をして、
これから本当に生活をしていけるのか確認をされ、

手続きが進むのを待つ時間がありました。

そして私は、
「辞退」という形で手続きをすることになりました。

もちろん今振り返れば、
まだ収入も安定していなかった私が、
本当に生活していけるのか確認する必要があったこともわかります。

でも当時の私は苦しかった。

自分ではもう辞めると決めているのに、
自分の意思だけじゃすぐに辞められない。

生活保護を受けるときも、
受けている間も、
そして辞めるときも、

ずっと、
誰かの判断の中にいたような感覚がありました。

自分で決めたかった

辞退という言葉を聞いたとき、
なんだか悪い辞め方のように感じました。

辞退という形で辞めるなら、
もう二度と生活保護には
頼ってはいけないような気もしました。

生活保護を辞めたい気持ちは変わらなかった。
戻るつもりもありませんでした。

それでも、
うまく言葉にできないけど、
何かを失うような孤独を感じていた気がします。

生活保護という制度を否定したかったわけじゃない。

あのとき、
あの制度があったから、
子どもたちと生きることができました。

今もそのことには感謝しています。

でも私は、
自分で辞めると決めたことも、
自分の意思で決めたかった。

ただ、自分のことを自分で決めたかったんだと思います。

生活保護を辞退して、
自分の収入で生活するようになってから、
初めて気づいたこともありました。

辞退したあとの生活については、
こちらに書いています。
▶︎生活保護を辞退してから気づいた現実