DVから逃げたあの日、私は子どもを守りたい一心で家を飛び出しました。
行き先も、これからのことも、何も決まっていないまま、たどり着いたのがホテルでした。
その数日間、恐怖と少しの安心感の間で、不安と孤独に押しつぶされそうになっていたのを覚えています。
この記事では、DVから逃げた直後にホテルで過ごした数日間の記憶と、そのときの正直な気持ちを書いています。
逃げたあと、ホテルで過ごした数日間
正直、計画的じゃなかった。
どこに行けばいいかもわからなくて、頼れる人もいなくて、とりあえず近くのホテルに行きました。
そのときは、これからどうするのかなんて何も考えられていませんでした。
とにかくその場から離れることしか頭になかったんだと思います。
部屋に入って、少し落ち着くと、怖くなってきて、不安が一気に押し寄せてきました。
安心できない不安
ひとまず安全な場所に来て、少し考えられるようになったとき、出てきて本当に良かったのかと不安になったのを覚えています。
そのあとのことは何も考えていなかったし、お金の心配もありました。
子どもの寝顔を見ては自分を責め、私は母親失格だと思いました。
携帯には彼からの連絡が何度も入っていました。
どう思っているのか、探されているのか、何を言われるのか考えるだけで、怖かった。
ホテルでの数日間の記憶がほとんど残っていない
ホテルでの数日間、何を食べたか何をしていたか、記憶が抜かれたみたいにほとんどの事を覚えていません。
気がつけば時間が過ぎていて、ずっと子どものことばかり考えていた気がします。
覚えていないなんて、おかしいのかもしれないと思ったこともあるけど、今はあのときの自分を守るためだったのかもしれないって思っています。
子どもの優しさに支えられていた
ホテルでの数日間、私はほとんどご飯も食べられず、元気もなかったと思います。
そんな私の様子を見て、子どもは手紙や絵をたくさん書いてくれました。
「だいじょうぶ?」
「ママ元気になってね」
「だいすき」
小さな紙に、そんな言葉や絵が何枚もありました。
子どもは泣いたりはせず、普段と変わらないようにしてくれていました。
でも今思えば、きっと不安だったと思います。
本当は子どもの方がつらかったはずなのに、私を気にかけて優しくしてくれていました。
このままでは限界だと思った
連れ回してしまって、守ってあげられない自分が憎かった。
あんな姿を見せてしまって、守るどころか傷つけてしまった。
一体どうしたらいいのか、どこにもいけなくて、もう限界でした。
ホテルにこのまま居続けるわけにもいかない。
でも、家に戻ることもできない。
どうしたらいいのかわからないまま、数日が過ぎていました。
もう自分だけではどうにもできないと思い、子どものためにも、勇気を出して支援センターに電話をすることにしました。
▶︎DVから逃げた私が、支援センターにつながるまで