支援センターで相談したあと、
私は子どもと一緒に施設に向かうことになりました。
知らない土地、知らない場所。
不安な気持ちのまま、
施設での生活が始まりました。
施設での生活がどんなものだったのか、
あのときの気持ちと一緒に書いてみようと思います。
施設に着いた日のこと
向かってる途中、
不安しかありませんでした。
施設ってどんなところなのか、
誰がいるのか、
どれくらいそこにいるのか、
何もわからないまま、
ただ向かうしかなかった。
着くと、担当の人が待っていてくれました。
施設の人に中の案内、
ルール説明を受け、
部屋の鍵をもらいました。
思っていたほど、
堅苦しい厳しい感じではなくて、
少しホッとしたのを覚えています。
子どもは少し不安そうな顔もしていました。
でも部屋に入ると、
新しい場所が気になるのか、
少し楽しそうにもしていました。
その姿を見て、
私も少しだけ気持ちが落ち着いたのを覚えています。
ここまで担当してくれた人とは、
ここでお別れでした。
信用できる人に出会えたこと、
本当にありがたかったです。
最後にかけてもらった言葉は、
今でも心の中に残っています。
慣れない生活と、支えてくれた人たち
施設で迎えた最初の夜は、
安心したというよりも、
まだ気が張って落ち着きませんでした。
子どもが隣で眠っているのを見て、
やっと少しだけ現実を感じた気がして、
涙が止まりませんでした。
施設の人が毎日気にかけてくれて、
近くのスーパーや病院を教えてくれたり、
何か困ったことがあれば、助けてくれました。
でも、
知らない土地で私は、
どうしようもないほどの孤独を感じていました。
帰りたいと思う日もあった。
どこを歩いても知らない景色で、
歩いてる人みんなが敵に見えて、
誰も味方はいないと思っていました。
知らない場所を歩くたび、
逃げてきた現実を思い出して胸が苦しくなりました。
でも、子どもの存在が私を何度も支えてくれた。
施設の中で同じような悩みを抱えてる人との出会いで、
ひとりじゃないと思うこともできるようになって、
心が少し軽くなりました。
自立に向けて少しずつ始めた準備
まずは、住む場所を探すことが必要だった。
他のことは、
施設を出てからでないと動けないものばかりでした。
施設を出てからは住民票、
子どものこと、
警察への相談など、
やることはたくさんありました。
このときはただ、
新しい場所で生きていくための準備や手続きに
毎日追われていました。
この場所に慣れようと必死だったけど、
手続きを進めることが、
現実や過去を突きつけてくるようで、
もう話したくない、
聞きたくないと塞ぎ込みそうになったときもありました。
でも、
子どもと自分のこれからの生活を守るためには必要なことで、
その間で苦しかったのを今でも覚えています。
施設を出る日がきまった
やっとここまできた。
ここに来るまで簡単じゃなかった。
やっと自分たちの居場所ができる。
施設では監視されているわけではなかったけど、
少し息苦しかったから。
自由になれる気がしました。
子どもの傷ついた気持ちも不安も、
言葉にできないだけでまだあったと思います。
でも友達もできて、
笑顔も増えて、
子どもらしさが戻ってきたと思います。
この頃には、
新しい街にも慣れてきて、
少しずつ私の心も生活も落ち着いていました。
でも、不安が消えたわけではなかったし、
まだ迷いがあったのも事実です。
だけど、進むしかなかった。
この頃には、
戻ることも簡単じゃなくなっていました。
あの頃の私は、
この選択が本当に正しかったのか、
まだわかりませんでした。
それでも今、
あの頃の自分に伝えたいことがあります。
▶︎DVから逃げた今、あの頃の私に思うこと
