ひとり親で、他に頼れる人がいない中、入院が必要になったとき。
いちばん先に浮かんだのは、自分のことじゃなくて、「この子たちを、誰に預けたらいいんだろう」という不安でした。
同じように、ひとりで悩んだことがある人に向けて、私が実際に経験したことを書きます。
預け先が見つからなかった現実
調べても、同じ立場の人の情報はほとんど見つからなくて、「施設に預けるしかないのかもしれない」と思ったとき、怖さと、言葉にできない罪悪感でいっぱいになりました。
どうしても入院が必要で、避けることはできませんでした。
親にも頼れず、預け先もなく、一時的とはいえ、子どもたちと離れる選択を考えなければいけない現実が、本当に苦しかった。
施設に預けるという選択肢が出てきたとき
何日も考えました。
でも、どれだけ考えても、答えは一つしかないことも、どこかでわかってた。
それでも受け入れられなくて、「他に方法があるかもしれない」「まだ何かできることがあるかもしれない」そうやって、自分の中で、答えの出ない答えを、ずっと探し続けていました。
子どもたちと離れることよりも、子どもたちに、感じなくていい寂しさや不安を感じさせてしまうことが、どうしても受け入れられなかった。
知らない場所に連れて行かれて、知らない大人に囲まれて、置いて行かれることが、どれだけ子どもにとってつらいか想像できて、胸が苦しくなりました。
施設はどんなところなんだろう。
どんな人たちが、子ども達を見てくれるんだろう。
ちゃんと優しくしてもらえるのかな。
考えれば考えるほど、不安は大きくなるばかりでした。
自分の力ではどうにもできない現実が悔しくて、同時に、「私には誰もいないんだ」という孤独もこみ上げてきました。
子どもたちのために何もできない自分も、今ある現実も、もう受け止めきれなくて、苦しくてどうしようもなかったです。
子どもたちと離れて過ごした入院生活
子どもたちと離れるとき、泣かないように必死でした。
私が泣いたら、余計に不安にさせてしまうと思ったから。
状況を全部理解できていなくても、「あとでね。ちゃんとお迎え行くからね」そう言葉を伝えることしかできなくて、できるだけ明るく、笑顔でいるようにしました。
でも、病院についてひとりになった瞬間、涙が止まりませんでした。
今まで、ひとりになる時間がほしいと思ったことは何度もあったのに、いざ本当にひとりになると、こんなに寂しいんだって、初めて知りました。
ちゃんとご飯食べてるかな。
夜、ちゃんと眠れてるかな。
泣いてないかな。
気づくと、子どもたちのことばかり考えていました。
嫌われたらどうしよう。
「置いていかれた」って思わせてしまったらどうしよう。
そんな不安まで浮かんできて、考え始めると止まりませんでした。
会いたくて、顔が見たくて、抱きしめたくて。
今思えば、入院中はずっと泣いてた気がします。
早く帰りたかった。
「今は自分の体を休めることに集中しよう」
看護師さんにそう言われても、自分に言い聞かせても、気持ちはずっと子どもたちのそばにありました。
それでも施設に預ける選択をした理由
正直に言うと、施設に預けると決めるまで、何度も迷いました。
「かわいそうなんじゃないか」
「一生、心に残ったらどうしよう」
「母親として失格なんじゃないか」
そんな言葉が、頭の中を何度もぐるぐる回っていました。
できることなら、施設に預けたくなかった。
親に頼れたらよかったし、パートナーがいたらと思ったこともあります。
でも、私の現実は違いました。
私がいなくなったら、子どもたちには頼れる人がいなかった。
それでも入院は必要で、選択肢なんか残っていませんでした。
不安な気持ちも罪悪感も全部残ったまま。
ただ進むしかなかった。
納得して決めたというより、諦めるに近かったかもしれません。
それでも、子どもたちの安全を守るためにできた、精一杯の選択だったと思っています。
実際に預けてみて感じたこと
預ける直前まで、正直ずっと怖かったです。
頭の中は心配だらけで、「やっぱり間違ってたかも」って、何度も思いました。
でも、実際に預けてみて感じたのは、想像してたほど”最悪”じゃなかった、ということでした。
それでも、子どもたちは思ってたよりも、ちゃんと過ごしていて、職員の人たちも、丁寧に関わってくれていました。
だからといって、「施設でよかった」「また預けたい」と思えたわけじゃない。
今でも、他に選択肢があるなら、施設には預けたくない、という気持ちは変わっていません。
ただ、子どもたちが安全な場所で、生活できていたことには、とても感謝しています。
こういう場所があってよかったと、思っています。
子どもたちは時間がたった今では、覚えていなかったり、「お泊まりみたいだった」と話すこともあります。
あのときの選択が、すべて悪いものじゃなかったと、今では思えています。
子どもたちも、私も、みんな元気に家に帰ってこられたこと。
それだけでも、あのときの選択に、意味はあったんだと思っています。
不安なままでも、私なりにできることは全部やった
実際、預ける前に施設を見に行って、話を聞きました。
不安に思ってることも、正直に伝えました。
ちゃんと話を聞いてくれて、私たちのことを考えてくれているのは伝わってきました。
それでも、不安が消えたわけじゃなかった。
何もしないまま預けるのだけは嫌で、不安な気持ちはそのまま、できることは全部やったと思っています。
こうした支援の呼び方や内容は、自治体や子どもの年齢によって違うみたいです。
詳しいことは、住んでいる自治体で確認するのが安心だと思います。
同じように悩んでいる人へ
もし今、「入院しなきゃいけない」
「でも子どもをどうしたらいいか分からない」
そんな状況で悩んでる人がいたら。
自分を責めすぎないでほしい。
施設に預けることは、愛情がなかったからじゃない。
責任があるからこそ、安全な場所に預ける選択ができた。
子どもたちを大切に思ってるからこそ、できた選択だったと、私は今は思っています。
誰にも頼れない状況で、全部一人で抱え込むのは、本当に苦しかった。
それでも、同じように悩んでる誰かが、この体験を読んで、少しでも「自分だけじゃない」って思ってもらえたら、このことを書いた意味は、きっとあったんだと思います。
入院が決まってから、私は子どもをどうするか分からず、必死に調べました。
そのときに実際に調べた、預け先や支援の現実については、こちらの記事にまとめています。
▶︎ひとり親が入院するとき、子どもはどうする?私が実際に調べた支援と預け先