今、過去の自分のように苦しんでいる人へ。
私の体験が、少しでも誰かの力になればと思って書いてます。
※当時のことを全て書けているわけではありません。
まだ言葉にするのが難しい部分もあります。
それでも、今の自分で、できる範囲で書いています。
DVを受けていた当時の状況
初めて手をあげられたのは、お腹に赤ちゃんがいた時でした。
あることがきっかけで、暴力が始まりました。
最初は信じられなくて、「きっと一時的なものだ」
そう思いたくて、自分に言い聞かせました。
だけど、その日から日常はどんどん崩れていきました。
自分も悪いのかもしれない、私が我慢すれば…と思うようになっていました。
赤ちゃんを守らなきゃ、でもどうすればいいのかもわからなかった。
逃げたいのに逃げられない。もう何も考えられなくなっていました。
暴力から逃げると決めたきっかけ
逃げたい、離れたい、そう思っても行動に移すのは簡単じゃなかった。
でもあの日、子供の前で暴れた。
子供が私をかばって泣いたんです。
もうやめてと泣きながら私を守ろうとしました。
その時の子供の姿が、今でも忘れられません。
あの子が傷ついた。私のせいで傷つけてしまった。それが一番苦しかった。
もう一緒にいる理由なんかどこにもなかった。
この子を守るためにここを出よう。
それが私の決断のきっかけでした。
逃げた時の行動
あの日私は何の準備もしていなかった。
次の日お金と携帯、数日の着替え、最低限のものだけ持って
子供と近くのビジネスホテルに向かいました。
それ以外に、頼れる場所も、頼れる人もいなかった。
数日間、ホテルで過ごしながら考え続けました。
ずっと子供のことだけが心配だった。
今の状況を変えたいけど、変えるのが怖かった。
「このままじゃこの子を守れない。」
勇気を出して子供家庭支援センターに電話をかけました。
泣きながら状況を伝えると、「すぐに来てください」と言われました。
これが私にとっての第一歩になりました。
DV後の生活
正直、あの後のことはあまり覚えていません。
あの後どこでどんな風に夜を過ごしたのかも記憶が抜けているんです。
思い出そうと思っても思い出せない。
多分それだけ必死だったのかな、と思います。
子供家庭支援センターに行って
生活保護の手続きをして、知らない街へ移り住みました。
どこに引っ越すかも知らされず、
情報もなく、不安なまま、施設のような場所に入所しました。
でも不安なのは子供も一緒でした。
子供がいたから、頑張れたと思います。
そこから、自分で家を探し、引っ越しをし、仕事を始めて、生活保護を抜けました。
ただ、逃げたから終わりでもなかった。
でもあの時、逃げると決めたから自由になれた。
今はあの時あれでよかったって心から思っています。
もし、今迷っている人がいるなら
「逃げた方がいい」なんて軽々しく言うつもりはありません。
人それぞれ、環境も状況も違うし、何より簡単なことじゃないから。
でも、どこかに必ずあなたの声を聞いてくれる人がいます。
諦めないで。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
ここに書いたのは、ほんの一部です。
今はまだ書けないこともあるけど、
これから少しずつ書いていきたいと思っています。
