あれから、
時間はちゃんと流れました。

余裕があるわけじゃないけど、
あの頃の私が想像もできなかった日常を、
今の私は生きています。

ここでは、
そこから時間がたった「今」のことを書きたいと思います。

完全に立ち直ったわけじゃないし、
不安がなくなったわけでもありません。

「もう大丈夫」
と胸を張って言えるほど、
強くなれたわけでもないと思います。

でも私は、
あの場所に戻らず、
子どもたちと今の生活を生きています。

終わったはずなのに、今も消えないもの

時間がたった今でも、
ふとしたきっかけで思い出すことがあります。

もう思い出したくないのに、
忘れたいのに、
忘れられなくて、
記憶の中にいつまでも残ってる。

私の人生の中に、
ずっとついてきてるみたいで、
言葉にできない思いが胸の中にあります。

ただ、
昔と違うのは、
感情の形です。

怖さや悲しさだけじゃなくて、
怒りに変わった部分も出てきました。

「なんであんな思いをしなきゃいけなかったんだろう」

そんな気持ちが、
あとからあとから湧いてくることもあります。

終わったはずなのに、
完全には終わらない。

それが、
逃げたあとに残った現実でした。

そして今、
シングルマザーとして子育てをしています。

毎日が特別に幸せというわけではありません。
でも”日常”と呼べる生活を送っています。

消えない不安と

兄弟喧嘩を見ると、
子どもが暴力を振るう大人になったらどうしよう。

そんな考えが、
ふと頭に浮かんでしまうことがあります。

ただのよくある兄弟喧嘩なのに。

普通なら、
そんな発想はしないと思います。

でも、
私はそこにすぐ結びついてしまう。

同じようになったらどうしよう、
そんな不安が、
子育てをしている今もついてきます。

それでも、
そうやって考えてしまう自分を、
今は無理に否定しないようにしています。

それでも今を生きてる私

あの頃も。
今も。

迷いながら、
一つずつ自分で選んできました。

今もその途中なんだと思います。

生きるために選んだこと。
頼るしかなかった時間。
迷いながら進んできた日々。

全部が、
今の私につながっています。

不安がなくなったわけじゃないし、
完璧な親でもありません。

それでも、
あの場所には戻らず、
私は今の生活を、自分の足で生きています。

あの頃を振り返ると、
逃げたあと何から始めればいいのか、
私は本当に何もわかっていませんでした。

住む場所。
手続き。
支援制度。

わからないことばかりの中で、
ひとつずつ進んでいったあの頃のことも、
体験をもとにまとめています。
▶︎何から始めればいいかわからなかった|手続きと支援制度に向かうまでの時間