高校を辞めて家を出てから、時間がたった今、母になって初めて、あの頃には見えなかったことが、少しずつ見えるようになりました。

母になって初めて、子育ての大変さや喜びを知りました。
同時に、自分が育ってきた環境が、子どもに影響していることにも気づきました。
理想の母親になりたいと思っていた自分と、現実の中で揺れる気持ち。
過去と重なる瞬間に胸が痛むこともありました。

この記事では、私が母になって気づいたこと、そして母とは違う生き方を選んでいく思いを振り返ります。

理想の母親

子どもができる前、私は「いい母親になれる」と思っていました。
人一倍、愛されたいと思いながら、でも愛されないまま大人になった私にとって、家族という形はずっと憧れでした。

自分の子どもには、「同じ思いをさせたくない」「絶対幸せにする」その思いだけで、親になることを踏み出しました。

でも、現実は理想とは違っていました。
お手本になる存在も、支えてくれる味方もいなくて、頼る相手もいない中での子育ては、不安と孤独でいっぱいでした。

現実の中で見えたもの

子育てが始まると、想定外のことばかりでした。
泣き止まない夜泣きや、おむつ替え、授乳、寝不足の毎日が続き、思い通りにならない毎日に、余裕をなくして、イライラしてしまうこともありました。

頼れる人がいない中で、ただ子どもと向き合う毎日に、限界で泣いてしまう日があったり、思うようにできなくて自分を責める日もあって、時に限界を感じるほどでした。

それでも、子どもが見せてくれる小さな成長や笑顔が、私を支えてくれた。
寝顔を見るたびに、涙が出るほど愛おしい気持ちがあふれました。

どんなに大変でも、向き合い続けること。
それが親なんだと、少しずつわかるようになりました。

過去と重なる瞬間

子どもと過ごす日々の中で、ふと幼い頃の自分を思い出す瞬間がありました。
私の気持ちを受け止めてもらえなかった日々、孤独を抱えて過ごした夜。
あのとき感じた不安や寂しさが、今の子どもとの時間に重なることがあります。

子どもには子どものペースがあり、私の価値観や考え方とは違うことも多くありました。
でも、わがままを言ったり、泣いたり笑ったりしている子どもを見ていると、「これが普通の子どもなんだ」と、わかった気がしました。

私にはなかった日常。
その光景を見て、過去の自分を思って苦しくなるときもあるけど、同時に、そんな普通を子どもが過ごせていることが嬉しくて、私はちゃんと母親として向き合えているのかな、と思うこともあります。

子どもたちと過ごす日常に、過去の傷で、感情が溢れてしまうこともあります。
それでも、その感情を優しさに変えていきたい。
過去の自分がしてほしかったことを、今の私が子どもたちに渡していけたらいいな、と思うようになりました。

母とは違う生き方を選んでいく

私は結婚に失敗しました。
離婚しても誰にも頼れず、必死で育てる毎日。
それでも、あのときの私には「守りたい命」がありました。

でも、気づけば母のように子どもを傷つけてしまったこともあります。
母みたいにはならないと誓ったのに、結局、母の影響は私の中に深く残ってた。
育ってきた環境って、どこまでもついてくるんだと思いました。

子育てをしていく中で、気づくことがたくさんありました。
当たり前のように家族で食卓を囲むこと、一緒に寝ること、安心して笑い合えること。
そんな普通が、私にはなかったということ。
夜はいつも家に誰もいないことが当たり前だったから。

知れば知るほど、心が痛かった。
でも、昔の自分が求めてた優しさや言葉を、子どもたちに届けようと思っています。
それが私が一番大切にしていること。

私は、母とは違う。
大人になって、子育てをして、気づくことがどんどん出てくるけど、それが正解だとは思ってない。
間違えることもあるけど、子どもたちと向き合いながら少しずつ親になっていけばいいと思ってる。

私は完璧な母親じゃないけど、全力で子どもたちに愛情を届けています。
過去に縛られることなく、子どもたちと一緒に笑いながら過ごせたら、それだけで十分幸せです。

それでも、母になって、過去と重なる瞬間が増えたからこそ、あの頃の母との関係を、ようやく言葉にできるようになりました。
▶︎毒親との関係を振り返るー私がようやく言葉にできるようになったこと

正直、初めて毒親についての本を読もうと思って調べたとき、
説明を読んだだけで「これ、私の親だ」と感じて、胸が苦しくなりました。

読んだら、きっと何かが変わる。
それも、もうわかっています。

それでも今は、怖くて開けません。
だから今日は閉じました。

でも、いつか向き合えるときのために、
ここに置いておこうと思います。