DVから逃げたあと、子どもと一緒に施設に入りました。
知らない場所で、不安な気持ちを抱えながら、それでも少しずつ自分を取り戻していく日々のこと、施設での生活がどんなものだったか、そして出るまでに何を感じたかを書いています。
これから施設に入るかもしれない、今不安を抱えている方の参考になればと思います。
施設に着いた日のこと
向かってる途中、不安しかありませんでした。
施設ってどんなところなのか、誰がいるのか、どれくらいそこにいるのか、何もわからないまま、ただ向かうしかなかった。
着くと、支援センターの方が待っていてくれました。
管理人さんに中の案内、ルール説明を受け、部屋の鍵をもらいました。
思っていたほど、堅苦しい厳しい感じではなくて、少しホッとしたのを覚えています。
ここまで、担当してくれていた支援センターの方とはここまで。
信用できる人に出会えて本当によかったです(関連記事:支援センターに繋がった経験)。
最後にかけてもらった言葉は、今も私の心の中に残っています。

慣れない生活と、支えてくれた人たち
施設の人が毎日気にかけてくれて、近くのスーパーや病院を教えてくれたり、何か困ったことがあれば、助けてくれました。
でも、知らない土地で私は、どうしようもないほどの孤独を感じていました。
帰りたいと思う日もあった。
どこを歩いても知らない景色で、歩いてる人みんなが敵に見えて、誰も味方はいないと思っていました。
でも、子どもの存在が私を何度も支えてくれた。
施設の中で同じような悩みを抱えてる人との出会いで、ひとりじゃないと思うこともできるようになって、心が少し軽くなりました。
自立に向けて少しずつ始めた準備
まずは、住む場所を探すことが必要だった。
他のことは、施設を出てからでないと動けないものばかりでした。
施設を出てからは住民票、子どものこと、警察への相談など、やることはたくさんありました。
この時はただ、新しい場所で生きていくための準備や手続きに毎日追われていました。
この場所に慣れようと必死だったけど、手続きを進めることが、現実や過去を突きつけてくるようで、もう話したくない、聞きたくないと塞ぎ込みそうになった時もありました。
でも、子どもと自分のこれからの生活を守るためには必要なことで、その間で苦しかったのを覚えています。
施設を出る日がきまった
やっとここまできた。ここに来るまで簡単じゃなかった。やっと自分たちの居場所ができる。
施設では監視されているわけではなかったけど、少し息苦しかったから。
自由になれる気がしました。
子どもの傷ついた気持ちも不安も、言葉にできないだけでまだあったと思います。
でも友達もできて、笑顔も増えて、子どもらしさが戻ってきたと思います。
この頃には、新しい街にも慣れてきて、少しずつ私の心も生活も落ち着いていました。
でも、不安が消えたわけではなかったし、まだ迷いがあったのも事実です。
だけど、進むしかなかった。この頃には、戻ることも簡単じゃなくなっていました。
あの時の私へ、そして誰かの勇気にーー
私が私を一番わかってる。
一人で泣いた事、誰にも言えなかった事、全部ちゃんと知ってるよ。
今の私がいるのも全部、全部、あの時の私が選択して決断してきたから。
自分を責めないでね。
自分を大切にしてね。未来の自分のために。
最後まで読んでくれてありがとうございます。