家から飛び出したあと何も考えていなかった私は、どうしたらいいのかわからず、ただ不安でどうすることもできない状況に苦しんでいました。
あの時、相談できる場所に出会えたことが、大きく変わるきっかけになりました。
逃げたいと思う気持ちが少しでもあるなら、どこかに支えてくれる場所や人がきっと見つかります。
同じような状況にいる方に少しでも、役立てば嬉しいです。
避難後に感じた不安
子どもとホテルに逃げたあと、とにかく「子どもを傷つけてしまった」という気持ちでいっぱいでした。
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そのときは何も考えず出てきてしまったけれど、時間が経つと家のこと、荷物のこと、お金のこと、そして子どものこれからや彼のこと、不安が一気に押し寄せてきました。
家に帰りたくても、また子どもを傷つけてしまうことだけはできないと強く思っていました。
でも、このままホテルにいるわけにもいかず、どうすればいいのかわからないまま、ただ苦しんでいました。

子どもの前で見せる笑顔
子どもも状況を少しはわかっていたんだと思います。
ホテルにいる間、手紙や絵をたくさんくれたり、いつもより私にべったりでした。
私もそんな子どもに少しでも安心してほしくて、できるだけ笑顔でいるようにしていたけど、心の中では毎日が不安で心配で、明日をどう過ごせばいいのかわからなくて、辛くて涙が出ることもありました。
相談できる場所を知ったとき
そんな中で、役所の相談窓口や女性支援センターの存在を知りました。
最初は誰かに話すことは怖かったし、信用もできなかった。
電話しても、相談してもただ「逃げなさい」と言われるだけで、本当に寄り添ってくれるわけじゃない。役所はマニュアル通りにしか案内してくれない。当時はそう思っていました。
でも、私が勇気を出して電話したときは、想像していたよりも安心できて、あのとき電話して良かったと思っています。
正直、相談窓口の対応は人によって差があるかもしれません。中には冷たく感じてしまう対応をされることもあると思います。
DVを受けてきた気持ちを言葉にするのは、難しい部分もあります。
それでも、諦めずに助けてくれる場所を探してみてほしいです。
助けを求めることは悪いことじゃない
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、一人で抱え込まず、まずは誰かに相談してほしいです。
調べることから始めてもいいと思います。
どこかで勇気を出して一歩踏み出すことで、支えてくれる場所がきっと見つかります。
公的な相談先や支援情報のリンクをまとめておきます。
必要なときに、無理のない範囲で見てみてください。
相談窓口
・DV相談+(プラス)
・電話やチャットで相談できる場合があります。相談内容は基本的に守られます。
・女性支援センター
・市区町村ごとに電話相談を受けられるところがあります。
・法テラス
・DVに関する法律相談が可能です。
・警察署/110番
・緊急時の連絡先
・警察相談専用電話/#9110
・緊急でない場合の相談先
未来への一歩
不安がなくなるわけではありませんでした。
どこかに相談することは、また違う不安をもつことにもなりました。
でも「相談できる場所がある」と知れたことが、あの時の私を救ってくれました。
自分の決断で今の状況を変えること、すごく怖いと思う。
でも小さな行動が、自分の未来につながります。
最後まで読んでくれてありがとうございました。