逃げると決める前、
私が一番不安だったのは、
子どものことでした。
環境を変えてしまうこと。
泣いてしまうんじゃないか。
私のせいで傷つくんじゃないか。
そんなことばかり考えていました。
でも実際は、
私が想像していたものとは、
少し違う毎日が待っていました。
子どもが私を支えてくれた
私にとって子どもの存在は、
暗いトンネルの中でも、小さくても確かな光でした。
心が折れそうな日もありました。
それでも
子どもたちの笑顔や、
「ママだいすき」
その言葉に何度も立ち上がる力をもらいました。
子どもは少しずつ成長してた
施設に来て少したった頃。
子どもは昨日できなかったことが、
今日はできるようになっていました。
新しい言葉を覚えたり。
ひとりでできることが増えたり。
そんな小さな成長を、
毎日のように見ていました。
私は、
時間が止まったような感覚で生きていました。
前に進めてるなんて思えなかった。
でも、子どもだけは、
ちゃんと毎日成長していました。
その姿を見て、
私は少しだけ、
子どもを守れたのかもしれないと思えました。
子どもの方が前を歩いてた
私は知らない景色が怖かった。
外へ出ることも不安でした。
でも子どもたちは、
「探検だね」と言いながら、
私より先を歩いていました。
新しい景色も、
新しい場所も、
子どもたちは少しずつ受け入れていました。
本当は、
私が子どもを支えていたんじゃなくて、
子どもに引っ張ってもらっていたのかもしれません。
子どもたちが前を向いて歩いてくれたから、
私も少しずつ前を向くことができました。
最後に伝えたいこと
あの頃の私は、
子どもの環境を変えてしまうことが、
一番怖かった。
でも今振り返ると、
子どもは少しずつ笑うようになり、
新しい環境にも慣れていきました。
私も、その姿に何度も支えられていました。
あのとき逃げたことで、
守れたものは確かにあった。
今は、心からそう思っています。
▶︎逃げたいのに逃げられなかった理由
