DVから逃げたあとも、心の中には迷いや葛藤が残り続けました。
「戻った方がいいんじゃないか」「子どもにとってこれでよかったのか」ー自分の気持ちと子どもにとって何がいちばんいいのか考える日々でした。
戻りたい気持ちや子どもの声に心が揺れることもあります。
迷いながら経験したからこそ、自分と子どもを守るために行動してほしいと伝えたいです。
不安と迷い
避難後も不安は消えませんでした。同時に本当に出てきてよかったのか迷いも出てきました。
子どもの前で暴力はなく、優しい部分もあったので、まだ小さい子どもは会いたがる時もありました。それが余計私を悩ませる理由の一つでした。
子どもを傷つけたから、子どものために逃げる決断をしたはずなのに、この状況が子どものためになっているのかわからなくなりました。

戻りたい気持ちと葛藤
彼には優しいところもあったし、私も悪いところがあった、と離れるといいところばかり思い出していました。
謝ってくる彼を許して、子どものために私が我慢すればいいんじゃないか、うまくやっていけるんじゃないか、そんなふうに思っている自分がいました。
逃げてきた今のこの状況より、戻ったほうが子どものためにも自分も楽なんじゃないかと思いました。
でも、子どもの前でしたことは事実で、まだ幼い子どもには理解ができず、心の奥で傷ついていることもわかっていました。
「会いたい」という子どもの声に応えることが必ずしも、子どもを守ることにはならないとわかっていても、あのときの私に手を引っ張って進む強さがなかった。
それでもこの経験を通して、同じように悩む人に少しでも、自分と子どもを守る勇気を持ってほしいと思っています。
離婚届と私の気持ち
離婚そのものに大きな意味はないと思っていました。
それはきっと、育ってきた家庭環境の影響が大きかったのだと思います。
けれど実際には、子どものことや生活の現実が重くのしかかり、現実はそう単純ではありませんでした。
それでも、何より子どもの存在だけは大切にしたいと思っていました。
離婚は誰にとっても決して簡単なことではないと思います。
迷いや不安を抱えながらも、自分や子どもの幸せを願って選ぶ道なら、きっとそれは間違いじゃないと思います。
離婚届の手続き
私の場合、離婚自体の手続きは意外とすんなり終わりました。
それでも弁護士や家庭裁判所にも足を運びました。
そのときに、DVの証拠や警察に相談していた履歴が役にたちました。
人によっては、調停や裁判が必要になることもあると思います。
そのときのために、できるだけ周りに相談したり、証拠を残しておいたりすることが、自分を守る大事な力になると思っています。
子どもと自分を守るために
戻りたい気持ちがあっても、現実は変わらないことが多いと思います。
一度離れても、思い出や情で気持ちが揺れてしまうのは、決しておかしいことではありません。
私もそうでした。だから自分を責めないでほしいです。
けれど戻ることは、同じ苦しみを繰り返すことにもなりました。
私も戻ってしまったことがあり、そのときの判断には後悔もあります。
周りから「逃げたほうがいいと」言われても、最終的には自分の中で決断できなければ、なかなか前に進めないのも現実だと思います。
ただ、緊急のときや子どもが傷ついているときには、迷ってしまう気持ちもあると思うけれど、自分や子どもを守るために、安全を最優先に行動してほしいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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