私は、もうずっと母とは会っていません。
連絡もとっていないし、これからも交流するつもりはありません。
それでも幼少期に受けた影響は消えず、今の私の考え方や感情、人との関わり方にまで影響しています。
「親だから大切にしなといけない」
「親だから許さないといけない」
「親だから本当は子どもを大切に思っている」
そう言われたこともあるけれど、私は正直、今でも母を許せないし、心のどこかで恨んでいます。
そんな気持ちを抱えて生きることが「間違い」なのか「弱さ」なのか、今でも答えは出ていません。
同じような思いを抱えながら生きている人がいることを、少しでも感じてもらえたらと思い、書いています。
親と絶縁しても消えない私の心
母と会わなくなってからもう何年もたっています。
それでも、日常の中で幼い頃の思い出がよみがえります。
親になってからわかったこともたくさんあります。
でも、子どもだった自分の気持ちに、大人になった今、初めて気づき、傷つくこともたくさんあります。
そのたびに、理解できず、恨む気持ちが大きくなっていきます。
会わない日々が続いても、子ども時代に感じた孤独や愛されたかった気持ちは、今も心の奥で形を変えて残っています。

幼少期に受けた親の影響
幼い私は、母の気まぐれな態度や言葉に振り回される毎日でした。
今でも、人の顔色や空気には敏感で、人付き合いに疲れてしまう自分がいます。
「親だから、子どものことを本当は大切に思っている」「親だから許さないといけない」
そう言われることもありました。
そのたびに、私の気持ちは誰にも理解してもらえないのだと感じ、大人を信用できなくなり、誰かに自分の気持ちを話すこともできなくなりました。
私の心の中には、小さな疑問や恨みが積もっていきました。
親になってからも、私は母の気持ちを一生理解することはできないし、一生許すことはできないと思っています。
子ども時代の傷が今の私を作った
幼い頃の孤独や不安、母に振り回された経験は、今の私の生き方に少なからず影響しています。
人に気を使いすぎて疲れてしまう自分が嫌なのに、その癖は奥深くに根付いていて、どうすることもできません。
それでも、あのとき必死に生きていた自分が、今の私の強さになっていることも感じています。
振り返ると、あの頃の自分を抱きしめてあげたい。
どれだけ辛かったか、大人になった今ならよくわかるから。
幼かった私は、母についていくしかなかったけれど、今は自分で選んだ人生を生きています。
それでも、子ども時代の影響が消えず、今でも苦しさを抱えています。
子ども時代を振り返って
私と同じように、親との関係で傷ついてきた人もいるかもしれません。
毒親に育てられた人にしか理解できない部分て、正直あると思います。
生きづらさや、大人になってからの影響は大きいと思います。
私は許せない気持ちを抱えたままでも生きていていいと思うし、弱いわけでも間違っているわけでもないと思っています。
過去の影響に悩みながらも生きていることだけで、十分。
子どもの頃の自分を理解してあげられるのは、自分だけだと思っています。
過去を残すことで、あのとき小さな体で必死に生きていた自分がいたこと、誰にも知られることもなかった時間を、誰かに読んで共感してもらえたら、あの時の自分を少しだけ助けてあげられるような気がしています。
最後まで読んでくれてありがとうございます。